日銀は15~16日に開催した金融政策決定会合で、金融政策の現状維持を全員一致で決定した。日銀公表文「当面の金融政策運営について」は、景気の現状について、判断を2カ月連続で上方修正した。しかし、景気全体の評価を「下げ止まりつつある」という表現で示すにとどめたほか、輸出・生産や公共投資という景気にポジティブな動きよりも前に、「国内民間需要は弱まっている」というネガティブな動きを配置するという、工夫の跡が見られる。