※本動画コンテンツは、2022年9月26日(月)に配信したJBpress主催「第9回 リテールDXフォーラム」の基調講演「会社を躍進させる仕組み~デジタルはあとづけで~」のアーカイブ配信です。

 ITコンサルタント会社、ISENSEの代表取締役社長で、元ファーストリテイリングのCIO(最高情報責任者)だった岡田章二氏。本動画ではさまざまな企業のDXを支援してきた岡田氏がDXを成功に導くためのポイントを教えてくれます。

 コロナ禍で市場は大きく変わり、「業態の明暗」が分かれたとされていますが、ユニクロや無印良品、丸亀製麺はコロナ禍中に最高益を更新しました。「この3社は市場のニーズの変化に素早く対応でき、トップの強いリーダーシップ、企業変革できる企業風土や体制があったからだ」と指摘します。

 日本企業のDXがうまくいかない理由は、突き詰めると会社の組織構造に問題があるからだと岡田氏。会社組織は縦割りになるように設計されていて、縄張り意識や視野の狭さ、セクショナリズムを生むと言います。

 セクショナリズムの体質を変えるために「成果目標」の設計にKPI(重要業績評価指標)ツリーを活用することを岡田氏は提案します。小売業の収益モデルをKPIツリーに落とし込み、社員一人一人がKPIを改善することを目標にすれば、セクショナリズムは排除できると言うのです。

 DXを成功させるにはまず「改善」ではなく「改革」ができる組織になることだと岡田氏は結論付けます。