※本動画コンテンツは、2022年8月26日(金)に開催されたJBpress/JDIR主催「第1回 取締役イノベーション」の特別講演2「私の企業経営論<後編>」のアーカイブ配信です。

※「日立製作所を『沈む巨艦時代』から再生させた川村隆氏の企業経営論(前編)」はこちらです。

 日立製作所の名誉会長を務める川村隆氏は、2009年にグループ会社の会長から本体に呼び戻され、執行役会長兼社長に就任。痛みを伴う企業改革(CX)を断行することで、世界的な金融危機による業績転落から、日立を再生させた。

「日立再生」の第一人者である同氏が動画内で語るのは、企業の経営とそれに伴うCEO人材の育成についてです。

「中堅層とCEOの間には崖がある」と話す川村氏。それぞれ求められる役割が違うが故に、人材育成の方法や重視するべきポイントも異なるのだといいます。さらに川村氏は、「経済力・発言力のある国家として世界をリードしていくためには、各組織における人材育成が必要」なことに触れ、CEO人材の育成について、「企業が社員に『ザ・ラストマン(最終責任者)体験』をさせることが重要。小集団活動的な特別プロジェクトで小さな成功を重ねたラストマンの中から、いずれ経営を担うことができる人材を発掘できる」と説いています。

 さらに、動画内で企業統治の考え方についても述べています。日立がこれまで、企業統治に関してどのような取り組みを進めてきたのか。また、どのようにガバナンスを強化してきたのか。その事例や経緯は多くの企業にとって参考になるものでしょう。

 今後、目まぐるしく変化する世界を舞台に、日本企業は、日本人はどう戦っていくべきなのか。経営者としてのあるべき姿や、今すぐに取り組まなければならないことの輪郭が見えるはずです。