※本コンテンツは、2022年4月26日に配信されたJBpress/JDIR主催「第1回物流イノベーションフォーラム」の特別講演Ⅰ「SGホールディングスグループにおけるDX戦略」のアーカイブ配信です。

 経済産業省は、システムの老朽化やブラックボックス化によりIT化の遅れが進み、日本企業が国際競争力を失っていく状態を「2025年の崖」として問題提起しています。国内の物流を支えるSGホールディングスグループも、かつてシステム開発をベンダーに頼っていた結果、そうした問題に直面していました。

 そこでレガシーシステムを撤廃し、共通プラットフォーム化、開発・保守/運用の内製化を推進したことでITコストを大幅に削減し、「2025年の崖」を脱却しました。そして現在は、AI・ロボティクスなどを活用した効率化・省人化といった施策や、アジャイルなシステム内製化の体制を構築したことで、2021年・2022年にはDX銘柄に選定されるほどのデジタル活用企業に生まれ変わりました。

 現在推進しているDX施策の中で「業務改革」については、業務担当とIT担当が膝を突き合わせながらスピーディーに開発を行う「agile(アジャイル)」、伝票情報のデジタル化などIT・デジタル技術により業務改革を推進する「BPR」、そしてロボットの導入検証や自社開発を行う「R&D」の3つがあります。また「サービスの強化」においては、全国のトラック運送業者と、佐川急便の荷主をマッチングするTMS(トランスポーテ―ション・マネジメント・システム)プラットフォームをはじめとして、物流を最適化する新たなデジタルプラットフォームサービスの開発に取り組むなど、業界に変革を起こすべく、チャレンジを続けています。これらの取り組みの成果が出始めたこともあり、同社の業績は堅調に推移しています。

 本動画では、SGホールディングス株式会社で執行役員DX戦略担当を務める谷口友彦氏が、同グループが「2025年の崖」をどのように脱却したのか、具体的なDX戦略としての業務改革とサービス強化について語っています。