※本動画コンテンツは、2022年3月23日に開催されたJBpress主催「第12回 DXフォーラム」Day2の特別講演Ⅱ「~Data is The New Oil! 石油からデータビジネスへ~ コトづくりを実現する、現場起点のDX」の内容を再掲載したものです。

 化石燃料由来の事業に依存してきた出光興産は、脱カーボンの動きを受けて大きな転換点に立っています。同社が掲げる「2030年ビジョン」では「責任ある変革者」をスローガンに、石油プラントをカーボンニュートラルの拠点に変える「CNXセンター」と、ガソリンスタンドをサービス拠点にする「スマートよろずや」の2つを将来構想に据えていると、同社のDXを推進する三枝幸夫氏は語ります。

 同社ではこの2つの構想をつなげ、需要と供給のバランスをとるものがDXであり、従業員と共創する「Digital for Idemitsu」、顧客に新たな価値を提供する「Digital for Customer」、企業間連携でシナジーを生む「Digital for Ecosystem」の3段階を追って進化すると定義付けています。

 その最初の段階である「Digital for Idemitsu」では、プラント保全の効率化を目指し、現場を顧客に見立て、システムをアジャイル開発に挑戦。DX部隊と現場が共創し、組織風土の変革の第一歩を築きました。

 一方では「Digital for Customer」の具体的展開として、「スマートよろずや構想」を推進。ガソリンスタンドをサービスステーションとして、EVを使ったモビリティーサービス、シェアキッチン、地元野菜の直販、脳ドックなどのサービスを提供。地域や事業者とのエコシステムを広げつつあります。

 本動画では、三枝氏が最終目標として描く「現場が自走してDXを進める、デジタルネイティブな組織」に向けて打ち出した人材育成、将来構想実現の施策について紹介し、DX推進に欠かせない変革人材と風土の育成の要諦が明確に語られています。