同業のライバル企業の良い点を取り入れることで、相手の強みを削ぎ、自社の強みを増やそうとする。これは日本企業によく見られる行動です。

ただ、これを同じ業界の中で行うと、企業ごとの差がなくなっていき、同質化してしまう。その結果、自社にしかない特徴が減っていき、行きつく先は価格競争になってしまいます。

こうした状況でも、かつてのような人口増の中では、成長を続けることは不可能ではありませんでした。しかし、今の日本のように人口減の中では、互いに利益を削るだけで、企業としての存続が厳しくなり、業界自体の競争力も失われていってしまいます。

こうした状況からどう抜け出したらよいのか。悩んでいる読者は多いことでしょう。

その悩みを解決する一つの方向性を示すのが、イーデザイン損害保険。この動画では同社CMOの友澤大輔氏が、イーデザイン損保が取り組んだ「5つのX」による変革について、詳細に語ります。

友澤氏はベネッセコーポレーション、ニフティ、リクルートでCRMに携わったのち、楽天、ヤフーを経て、2018年10月からはパーソルホールディングスでグループ全体のデジタル変革責任者に。21年4月からは東京海上ホールディングスにも所属し、イーデザイン損害保険のマーケティング変革に取り組んでいます。

その友澤氏が、数々の企業で変革を経験する中で体系立てた考え方が、「5つのX」。これはパーパスとデジタル技術で、人・組織・経営とビジネスモデルを変革させていくものですが、UX、CX、DX、MX、BXの5つのXの関係と、それによりイーデザイン損保をどうデザインし直すのか。その中のマーケティング変革の部分を中心に語ってくれました。

(『JDIR』編集長 鈴木顕宏)