ホワイトハウスでクリスマスツリーの点灯式に参加したナオミ氏、左は父親のハンター氏(11月30日、写真:AP/アフロ)

トランプが出るなら俺も出たい・・・

 11月20日、80歳の誕生日を迎えたジョー・バイデン米大統領。日本流に言えば「傘寿」を迎えたことになる。

 2024年の米大統領選に再出馬するのか、しないのか――世界中が固唾をのんで見守っている。

 国力が衰えたといえども、アメリカ合衆国は依然として「超大国」。その国の最高指導者の出処進退は、国際情勢に大きな影響を与えるからだ。

 今になって大騒ぎする話でもないのだが、2020年に選ばれたバイデン氏は史上最高齢の大統領だ。

 2024年に再出馬すれば、自分で自分の記録を更新し、史上最高齢82歳の大統領になる。4年の任期を全うした時には86歳だ。

 米国憲法は「35歳以上の米国生まれであれば大統領になれる」と明記しているが、いくつになったらやめろ、とは書いていない。

 ドナルド・トランプ前大統領が70歳で大統領になるまで、最高齢の米大統領だったロナルド・レーガン氏(第40代大統領)がホワイトハウス入りしたのは69歳の時。77歳まで大統領を務めた。

 大統領選で「年齢問題」が取り上げられたのはレーガン氏が最初だった。

 選挙中に「大統領職を続けるには高齢すぎるのではないか」と公開討論会で司会者から質問された。

 レーガン氏は、これに対してにっこり笑いながらこうかわした。

「私は年齢問題を選挙の争点にはしない。政治的目的で、私の対立候補(ウォルター・モンデール副大統領=53)が若すぎるとか、若さゆえの未熟さを取り立てて論議もしないのと同じようにだ」

 司会者もモンデール氏もこの発言ににっこり笑ったと、当時の新聞は書いている。

 だが選挙キャンペーン中、レーガン氏は事実誤認や失言が目立っていた。

「軍服」(Military uniforms)というべきところを「衣装ダンス」(Wardrobe)と言い間違えて、側近をはらはらさせていた。

https://www.npr.org/2022/11/20/1137756874/biden-turns-80-birthday-age

 在任中からアルツハイマー認知症の兆候が心配され、憲法修正25条に基づく退任を促す動きすらあった。

https://www.everycrsreport.com/reports/R45394.html#fn22