民主党全国委員会に出席し演説するバイデン大統領(9月23日ワシントンD.C.で、写真:AP/アフロ)

 米有権者の約3分の2はジョー・バイデン大統領(79)の再出馬を望んでいない――。

 次期大統領選まで2年以上の月日があるが、現職バイデン氏への再選に疑問を投げかける数字がすでに上がってきている。

 米中部ウィスコンシン州にあるマーケット大学法律大学院(ロースクール)が9月23日に発表した全国世論調査によると、回答者の72%は「バイデン氏の再選出馬を支持しない」という結果だった。

 またコネチカット州にある、世論調査で定評のあるキニアピック大学が7月に発表した調査でも、71%の回答者はバイデン氏の再出馬を望んでいなかった。

 同調査によると、回答者の64%は共和党ドナルド・トランプ氏の出馬も望んでおらず、過半数の有権者は両氏以外の第三候補の登場を期待しているという結果になった。

 バイデン再出馬への否定的な考えの根底には年齢問題がある。

 仮に2年後の選挙で再選された場合、2期目の大統領職を全うした時は86歳という高齢になる。

 現在でさえ、過去の大統領の中では最高齢であり、米国という大国の指導者として重責を負うには無理があるのではないかとの疑念がついてまわる。

 もちろん本人にやる気が漲り、職務を全うする気力と能力を維持し続ければ80代半ばでも可能かもしれない。

 バイデン氏はどう考えているのか。

 9月18日、米CBSテレビの『60ミニッツ』に出演した同氏は素直に、「私の意図は再び出馬することです」と述べている。

 だが、そのすぐ後にこう続けた。