新型コロナウイルスの感染拡大で飲食店の経営が圧迫されている。一刻も早くこの危機を乗り切るには、政府による対策だけでなく、国民一人ひとり、商店一つひとつの心がけが大切だ

 日本が、新型コロナウイルス感染の爆発的拡大をなんとか阻止し、持ちこたえている。

 大勢の中国人が春節に日本に押し寄せたものの、現状はまだ爆発的に増加する一歩手前だ。

 その理由はいろいろ言われている。

 日本人が清潔好きだから、BCGの予防接種をしていたから、あるいは検査の数が少なのでその結果感染者数も少ないという意見もある。

 確かに検査数が少ないのは改めなければならないと思うが、日本での感染が公表されてすでに3か月が経った状態で、欧米のように死者が危機的に増えていないことを考えると、私たち日本人の生活習慣の中に、新型コロナ対策のヒントが隠されているように思う。

 また、人が密集していても感染が少ない場所がある一方、換気が十分ではない密閉空間で感染が比較的多いことを考えると、清潔な環境を追求することで新型コロナウイルス退治ができるのではないかと考えている。

 政府や地方自治体による移動制限のほかに、以下に示すヒントを徹底して実行すれば、コロナを撲滅し、事業開始を早めることができるのではないだろうか。

清潔さにこだわる日本人

 日本では、どこでも紙やハンカチタオルのおしぼりが出る。海外の旅行先のホテルやレストランで、おしぼりが出されたことは一度もない。

 ツアー旅行すると、日本人女性の多くは、食事のテーブルに着くとアルコールティシュで手を拭うのを目にする。

 この光景から、私は、潔癖すぎて、病的ではないかと思ったりもした。そのため、かえって抵抗力を失ってしまうのではないかと感じたものだ。

 だが、今となっては違う。

 この神経質なほどの清潔さへのこだわりが貴重であることに日本人は気づいているだろうか。

 日本人が清潔さにこだわる習慣をさらにに徹底すれば、日本そして世界を救えるかもしれない。