ツイッター、フェイスブックのロゴ(写真:ロイター/アフロ)

 米ツイッターは3月23日、今年1~3月期の業績予想を下方修正した。新型コロナウイルスの世界的な大流行によって、企業の事業活動や世界経済情勢に及ぼす影響の深刻さが高まり、主力事業である広告の需要にも影響が出ているという(発表資料)。

1~3月期、減収・営業赤字の見通し

 同社は先の決算発表で、2020年1~3月期の売上高予想を8億2500万~8億8500万ドル、営業利益予想を最大3000万ドルとしていた。

 しかし、売上高は前年同期の7億8700万ドルを若干下回る見通し。また営業損益は赤字になるとみている。先に公表していた営業経費や従業員数、設備投資などに関する年間見通しも撤回した。同社はこれまで従業員数が20%以上増加すると見込んでいた(2019年10~12月期決算の発表資料

 ツイッターのネッド・シーガル最高財務責任者(CFO)は声明で、「新型コロナウイルス感染拡大の影響が出始める前、当初は好調なスタートを切っていた。しかし世界的な大流行となり、過去数週間で全世界の広告事業が著しく影響を受けた」と述べている。

自宅待機でSNS利用増加

 その一方で、同社サービスの利用頻度は増えているという。1~3月期は、3月23日までの1日当たりの広告を閲覧した利用者数が1億6400万人となり、前年同期から23%増加、2019年10~12月期からは8%増加した。