スティーブ・ジョブズ・シアターのステージに表示されたアップル社のロゴ。2019年9月(写真:picture alliance/アフロ)

 米CNBCによると、米アップルは来年、新しいディスプレー技術を用いる製品を4~6種、市場投入する計画だという。

「iPad Pro」や「MacBook Pro」に搭載

 これは、アップル製品の市場動向やサプライチェーン情報に詳しい、中国TFインターナショナル証券の著名アナリスト、ミンチー・クオ(郭明池)氏が予測したもの。

 それによると、同社は「ミニLED」と呼ばれるディスプレー技術の採用を計画しているという。「A14X」プロセッサーを搭載するタブレット端末「iPad Pro」の12.9インチモデルに新たなディスプレーを採用し、2020年の7~9月期に発売する。

 さらに、ノートパソコン「MacBook Pro」の16インチモデルにも同じディスプレーを採用し、同10~12月期に発売するという。

 このほかの製品にもミニLEDを採用する計画だという。これによりアップル製品は、プロダクティビティーとエンターテインメントのいずれの用途においても利用体験が格段に向上し、大いに差別化が図れると、クオ氏はみている。

次世代のディスプレー「ミニLED」とは

 現在、アップル製品のディスプレーには液晶(LCD)と有機EL(OLED)が使われている。LEDはこれらに比べ、高輝度、低消費電力、長寿命という特長がある。