今年4月13日に開催された首相主催の「桜を見る会」(写真:ロイター/アフロ)

「桜を見る会」の炎上が全く収まりません。このまま進むと「サクラ散る、残念」となりかねない勢いです。

 前稿に私は仕切り直しを明記しましたが、第1次安倍晋三政権などで閣僚も務めた舛添要一さんが「推薦枠なんて初耳(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/58265)」と明記しておられるのは、注目に値すると思います。

 戦後日本が主権を回復して以来、「68年の伝統」などではない。それどころか21世紀に入った当初、最初の安倍政権でも、そんなことはなかった。

 一強と言われる安定政権が続き、ついに桂太郎政権を超えて日本近代史上、最長となってしまった。

 そうした中、2010年代の数年の間に発生した変質であることが問わず語りだからこそ最も強く主張されているのが分かります。

 また、これも2010年代の現象なのでしょう「サクラを見る会前夜祭」なる「一連の行事」についても、破綻が誰の目にも明らかになっているように思います。

 数年間の間に参加者は急増し1000人に迫る勢いになったが、一貫して参加費用は5000円のまま、と報じられています。

 仮に850人の参加者から5000円ずつ徴収すると425万円で、これをそのままホテル・ニューオータニに支払ったとしても、「鶴の間」の借料900万円の半分に到達しません。

 実際には寿司やローストビーフ、アルコールなど各種ドリンクの饗応があるので、帳尻が合っていないのは、子供だって分かります。

 東京地検OBの弁護士、郷原信郎さんは、首相が証拠を示さずに口頭で述べたように、安倍事務所がホテル名義の領収書を渡していたとしたら、それ自体が大問題(https://blogos.com/article/417854/)であることを、検察官の目で隠れなく平易に解説しています。