2018年3月、自動運転車の除幕式でのジョン・クラフチックCEO(写真:ロイター/アフロ)

 米グーグルのグループ会社「ウェイモ」は昨年(2018年)12月から「Waymo One]」と呼ぶ、自動運転車を使った配車サービスを米国で提供している。

 利用者がモバイルアプリを使って車を呼び、目的地までの移動に利用するというもので、サービス対象地域は、アリゾナ州フェニックスの周辺のチャンドラー、メサ、テンピ、ギルバート。当面は、安全を確保するため、運転席にドライバーが座っている。

 営業体制は24時間、年中無休。料金は時間と距離で決まるが、利用者にはアプリで予約する際に、おおよその金額が表示される。

 現在、この地域では1000人以上が普段の通勤や買い物、子どもの送り迎えなどにサービスを利用している。ロイター通信によると、その運行範囲は100平方マイル(約258平方キロメートル)。同社最大の営業地域となっている。

 (参考・関連記事)「グーグルの自動運転車、未来に一歩近づいたか?

利用客個人の空間と時間を重視

 そうした中、ウェイモは最近、単に人を目的地まで運ぶのではなく、車内に快適な環境をつくり、利用客個人の空間と時間を重視した接客を目指していると、ロイターは伝えている。

 例えば、今年4月には、車内でグーグルの音楽配信サービス「Google Play Music」を無料で利用できるようにした。現在は、一部の顧客を対象に無料Wi-Fi接続サービスを試験的に提供している。