(写真はイメージです)

 Rioと申します。いわゆる「GAFA」(グーグル、アマゾン、フェイスブック、アップルのIT企業4社)の1社で働いています。現在、カナダ人の妻と2人暮らしです。

 2018年に、約7年間お世話になった日系企業からGAFAの1社へ転職しました。転職に際して不安でたまらなかったことを今でも覚えています。

 というのも、待ち受けているのは優秀な同僚との激しい競争環境です。当時の私はデータサイエンス、ロジカルシンキング、イノベーションといったネットやビジネス雑誌に登場するビッグワードに踊らされている状態でした。そうした言葉が当たり前のように飛び交う世界で同僚についていけるのか? 彼らに負けずに仕事ができるのか?

 中でも特に心配だったのが、自分の今まで経験してきた「働き方」のスタイルが転職先でマッチするかどうかでした。

 転職直前の数年間はアメリカで働いていたので、“アメリカ的な働き方”のスタイルはイメージできていました。けれども、アメリカ本国でもGAFAがユニークなカルチャーを持っていることは当時から有名でした。アメリカ人でさえも「能力に関係なくカルチャーにマッチしていなければやっていけない」と一目置いていた“Big Tech企業”。日系企業でしか働いたことのない自分にとっては、不安要素に溢れていました。

 しかし、入社して約1年経過した現在、彼らの働き方は非常に理にかなっているものばかりだなというのが率直な感想です。実際に仕事がとてもやりやすい環境が構築されています。

 日本政府が推進している「働き方改革」では、労働時間を中心に語られることが多いようですが、時短以外の面で示唆に富むワーキングカルチャーがGAFAには存在していると思います。

 そこで今回は、私が日系企業からGAFAに転職して学んだ4つの新しい働き方や文化についてご紹介したいと思います。

(前編)「意外な事実、米国人はリゾートでも働きまくっていた」~「働き方改革」は日本のためになるのか