ボルボとシンガポールの大学、自動運転バスを開発 試験運行へ

自動車大手ボルボとシンガポールの南洋理工大学が共同開発した自動運転の大型電気バス(2019年3月5日撮影)。(c)ROSLAN RAHMAN / AFP〔AFPBB News

 5月15日午前10時半頃、千葉県市原市の公園で、暴走した乗用車が砂場で遊んでいた園児たちの間近に突っ込み、庇おうとした女性保育士が右足を骨折する事故が起きました。

 この事故は、公園近くの駐車場に車を停めていた「65歳の運転者」が、発進しようとしたところで「突然暴走し」、フェンスを破って公園に突入したと報じられています。

 65歳という年齢は、現在の日本社会の中では決して「高齢」とは言えないかもしれませんが、還暦を過ぎているわけですから「若年ドライバー」とも言えないでしょう。

 この運転者は「自動車運転処罰法」違反の容疑で逮捕され、報道には呼び捨てで実名も記されていました。

 今回の、千葉県市原市の事故を起こしたのと同じ車種については、非常に多くの事故が発生していることがすでに報じられ、実質的に社会問題になっているかと思います。

 記憶に新しいところでは、東京の繁華街、池袋で発生した事故が、同じ車種によるものであったと伝えられます。

同時代先端技術の粋を集める自働運転

 2019年4月19日、池袋で発生した事故では多数の死傷者が出、多くの報道が出回りましたので、ここではポイントだけを記しましょう。

 池袋の事故の運転者は87歳、千葉の事件より20歳以上年長で、まさに高齢ドライバーによる事故であることは間違いありません。

 こちらの事故では、入院していた運転者の「男性」が退院、警察の任意聴取を受けていると、この原稿の校正時点では報道されています。

 報道陣の問いかけに「申し訳ありません」と応じたとのことですが、帽子とマスクで顔を隠して歩く姿を映した動画は、歩幅が10センチ程度であるように見えました。

 しかし、ドライバーが高齢であることと、事故そのものが「高齢ドライバー」であることに起因するかは完全に別の問題で、厳密に区別する必要があります。

 こうした区別をさらに厳密に問わねばならないのが「自動運転」システムのアクシデントです。

 仮に、運転者が何一つ運転操作せず、あるいは操縦不能の状態で結果的にアクシデントが発生してしまったら、ドライバーの責任を問うことができるのでしょうか?

 あるいは、そうした責任を問うべきでしょうか?