サムスン、「爆発洗濯機」めぐる集団訴訟で和解

韓国・ソウルにあるサムスン電子の建物前に掲げられた社旗と韓国旗(2019年1月31日撮影、資料写真)。(c)Jung Yeon-je / AFP〔AFPBB News

 2019年3月26日、韓国のサムスン電子が異例の発表をした。「1~3月期の決算が市場の期待値を下回る」という内容だった。

 決算期も終わっていない時期だけに、「どれほど悪いのか」という声も出ている。半導体依存度が高いため、韓国経済全体にも少なからぬ影響の懸念が出ている。

 「サムスン電子は4月5日に1~3月期決算の暫定値を早々に発表することになっていた。それより前にこんな発表をするのは聞いたことがない」

ディスプレイ、半導体メモリーが期待水準を下回る

 韓国紙デスクは3月26日の発表に驚いた様子だ。

 サムスン電子はこの日、「当初の見通しよりもディスプレイ、半導体メモリー事業を取り巻く環境が弱く、1~3月期決算が期待水準を下回る」と発表した。

 サムスン電子の2018年の四半期別営業利益は、以下の通りだった。(1円=10ウォン)

1~3月期 15兆6400億ウォン
4~6月期 14兆8700億ウォン
7~9月期 17兆5700億ウォン
10~12月期 10兆8000億ウォン

 2018年には1年間で59兆ウォンもの営業利益を上げていた。だが、10~12月期から半導体メモリーの価格下落などの影響を受けて利益は減少に転じていた。

 2019年1~3月期は、利益の8割を稼ぎ出すディスプレイと半導体メモリーの2枚看板がそろって減益に転じるとの見通しが強かった。