金正恩氏がベトナム入り あすから米朝首脳会談

ベトナム北部ランソン省ドンダンの鉄道駅に特別列車で到着した北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長(2019年2月26日撮影)。(c) AFP〔AFPBB News

 2019年2月27日、ベトナムのハノイで2度目の米朝首相会談が開催された。

 北朝鮮の動向は韓国にとっても死活問題で大きな関心を呼んでいる。もう1つ、韓国では、「ベトナム開催」も大きな話題と関心を集めている。

 2017年の文在寅(ムン・ジェイン=1953年生)政権発足以来、韓国政府にとって外交安保上の最大の関心事は圧倒的に「北朝鮮」だ。

 北朝鮮が韓国や米国との対話に動き、目の前の安保上の危機が当面回避できていることを評価する声は、進歩系保守系を問わず、韓国でも多い。

どこの国と仲が良いのか?

 その一方で、中国、日本、米国と韓国との関係は以前ほど良好とはいえないことへの懸念も根強い。

 今年初め、筆者は、閣僚経験者や企業経営者との会食でこう聞いたことがある。

 「韓国と仲が良い国が減っているようですが、韓国はどこの国と一番、仲が良いのですかね?」

 全員が、躊躇せず同じ答えだったのには驚かされた。

 「ベトナムですね!」だったのだ。

 韓国とベトナムの接近ぶりは、確かに目を見張るほどだ。