グーグル系ウェイモと英ジャガー、自動運転車開発で提携

米カリフォルニア州マウンテンビューのグーグル本社の駐車場を走る自動運転車(2016年1月8日撮影、資料写真)。(c)traverses〔AFPBB News

 9月29日午前8時頃、千葉県で自動車2台が接触する事故がありました。

 歩道に突っ込んだ形で片方の車(仮にA車とします)が止まり、運転していた人が車を降り、接触現場に向かって歩いていたところ、突然A車が無人の状態のまま、バックで急発進し、運転者は自分の車にはねられてしまいます。

 もう1台の軽自動車(B車とします)を運転していた人は軽症で、元来の接触は小規模なものだったと察せられますが、こんな経緯があって、死亡事故に拡大してしまいました。

 一般的には、車の故障による「事故」として、保険を含む様々な事後処理が進む者と思います。本連載では自働運転のはらむ、現状ではまだ十分指摘されていない問題を扱っていますので、以下では3点

●自動システムの管理の問題
●保険制度の問題

 ならびに

●自動運転車が暴走する、未来に起こり得るリスクの問題

 を考えてみたいと思います。

操作・管理のアクシデント

 停めていた車が突然後ろ向きに急発進、という今回の事故の状況は、等身大で戦慄させられるものがあります。

 詳しくは警察の捜査があり、その一部は報道される可能性があると思われますが、一般論として、イグニション・キーをオフにして、完全に車を停止していたなら、突然バックで走り出すといったことは考えにくいように思います。

 むろん、高度に電子化の進んだ今日の自動車ですから、遠隔で誘導するようなオプションがついていて、それが誤動作し完全にエンジンが停止していた車が突然走り出すという可能性も全くゼロとは言い切れないかもしれません。