「天体観測の天国」チリ、光害の脅威が増大

チリの首都サンティアゴから約1200キロ北方にあるパラナル観測所(2018年2月6日撮影)。(c)AFP PHOTO / Miguel SANCHEZ 〔AFPBB News

 チリ共和国と日本の学術交流で業務を振られ、栃木県は日光に来ています。

 JRと東武線2つの路線が通っているのを初めて知るくらい、修学旅行のメッカであるはずの日光を知らない初心者として、いきなり外国人の案内で華厳の瀧の説明などさせられています。

 私自身が責任を持つアート&サイエンス、イノベーション/アントレプレナーシップの分科会などもあるのですが、大半は雑務です。

 どこに行っても止まることのないスペイン語のおしゃべり集団を引率して、それこそ修学旅行よろしく旗を立てて観光地に出て行く。

 欧米は基本、皆そうですが、個人主義もいいところで、皆てんでバラバラ。

 中禅寺湖にバスを着けましたとなると、一端解散したラテン系の観光客を再び集めるのは、蜘蛛の子を散らして集めるのとほぼ同様で、どこの土産物店に入ったかなど細かく見ないと分かりません。

 蕎麦店に入れば、手打ちそばなど打っており、実演は当然物珍しく、スマホやカメラを構えた外人集団が約10分そこで立ち止まります。

 予定は押しに押し、事務官も大変そうでしたが、決済からどうでもいい小さな通訳まで、ありとあらゆる雑務を教官諸氏がこなしています。

 私もその1人なわけですが、なかなか大変でした。