世界のユニコーン企業、8割が米と中国に集中

世界のユニコーン企業、8割が米と中国に集中。写真はユニコーン企業「小米科技(シャオミ)」創業者で会長兼最高経営責任者の雷軍(レイ・ジュン)氏(2017年5月9日撮影、資料写真)。(c)CNS/章軻〔AFPBB News

 「スマホばっかり使ってるとバカになったりボケが進んだりする」式の話を頭ごなしに書いても、筋違いなリアクションばかりもらいかねないので、関連してこのところ身近で目撃し、痛感したことから記したいと思います。

 1つは昨日、教養学部で持っている授業で体験した例ですが、「学生が絵を描けなくなっているのでは?」というかすかな予感を持ちました。

勘違いならいいのですが・・・

 学部2年生向けのフィンテックの授業で、ブロックチェーン周りのソースコード(プログラミング)実習を、かつての学生で、現在は20年を経て一線のプロになっているA君と進めています。

 彼が考えてきた演習は最初、コンピューターを一切使わせないのです。

 まだ進行中の課題で、履修学生も見る可能性がありますから、すべては明かせませんが、マーカーと藁半紙を準備して、オブジェクトごとに機能を明確化していく・・・。

 かつては定番だった「フローチャート」に相当するものを、ゲーム化したルールを用いて班対抗で競わせるという、アクティブ・ラーニングで暗号通貨のメカニズムを深く理解してもらおう、という趣向です。

 言うまでもないかと思いますが、こんなカリキュラムは米東海岸にも西海岸でも一切存在していません。進んだ教育プログラムを実践している自覚があります。

 実は20年前もそのような先進的なディシプリンを確立しましたが、適切に発信しなかったので、大学内では白眼視されるし、結局早すぎた、で終わってしまった感があります。

 今回はその轍は踏まないつもりです。すなわち、内外直ちにこの種の実践を発信、実施していく予定です。

 今回ご一緒しているA君は、19年前修士時代に、その早すぎた「情報処理」でTAとして超先進的なカリキュラムを共に作った古くからの仲間です。今回も良い意味で予想を超えて、素晴らしいものを持ってきてくれました。