中国国外で学ぶ中国人学生、初めて60万人突破 2017年の留学者数

留学に関連するイベント会場で家族と共に海外留学の状況などを聞く参加者(中国で)。(c)CNS/張斌〔AFPBB News

 都立高校の入試に「英語のスピーキング試験」が導入されるという報道がありました。

 2019年から試験導入とのこと、正確にどのようなカレンダーになるのかはこれかららしいですが、最初にこれに水を差しておきたいと思います。

 「英語のスピーキング試験」は失敗すると思います。

 正確に言うなら「スピーキング試験導入」で各種の産業は回るだろうと思います。やれ試験対策だということで、各種受験産業も様々な商品を開発することでしょう。

 それで、例えば「2025年とか2030年に日本人の英語を話す力が伸びているか?」と問われれば、まずそのような期待はしない方がいいと思います。

 理由は「リスニング」試験導入とその「使用前使用後」を見ているからです。

 大学入試センター試験に「リスニング」が導入されたのは2006年のことだそうです。

 私たちにとっては入試は年中行事なので、いつの間にか導入され、事前に煩瑣なリスニング問題実施のための機器チェックなどの義務が増え、面倒がまた増えたと思ってからかれこれ10年くらいか・・・と思っていました。

 1999年以来、私が教籍を置く東京大学では、いま調べてみると、2006~07年が試験導入だったようで、合否に成績を算入せずとし、2008年以降は現在に至るまで、普通にヒアリング試験を実施しています。

 それで、英語の「ヒアリング能力が上がったか?」と問われれば、若干上がったのかもしれません。テキストを与えて声に出して読ませてみると、以前より発音が良い学生の割合が増えているような気もします。