火災で開城工業団地への進入路通行止め

北朝鮮・開城工業団地。ここの再開を期待して水面下では様々な動きが活発化している。(c)AFP/KIM DOO-HO〔AFPBB News

 今週の金曜日、南北首脳会談が開催される。韓国では11年ぶりの首脳会談に向けて着々と準備が進められている。

 世界的にもこの会談は注目を集めており、IT大国の韓国としては、5Gを披露する絶好のチャンスとばかりに、韓国の2大キャリアであるSKテレコムとKTが5G技術の高さをアピールしている。

 まず、南北首脳会談の主管キャリア(通信事業者)に選定されたKTは、首脳会談関連の放送、通信インフラを構築する。板門店には放送網、専用回線など、通信システムや施設を構築し、5G基地局を設置する。

360度のVR映像を世界に放送

 首脳会談準備委員会によると、南北首脳会談プレスセンターには、350のメディア、2800人以上の取材陣が事前登録を済ませた。

 南北首脳会談が終わった後、会談の結果は板門店の自由の家にあるブリーフィングルームから生放送で中継される。そこで、KTの5G網を通じて360度VR映像で世界に向けてリアルタイムで中継される。

 空間の制限により自由の家に出席できない記者たちもプレスセンターで歴史的な瞬間を共有できる。

 SKテレコムは、南北首脳会談を取材するために韓国を訪れる世界のマスコミに首脳会談のブリーフィング現場を5G技術を活用して360度映像で紹介するという。

 また、SKテレコムは南北首脳会談用のプレスセンターに5Gインフラと展示ブースを設置し、5Gタブレットを通じて首脳会談の取材をする記者たちにブリーフィングを中継する予定だ。

 同時に、南北首脳会談ブリーフィング映像の360度ライブ中継と共に「HMD(Head Mounted Display)」機器を利用した360度VR(仮想現実)で南北首脳会談場所をプレスセンターで体験できるようにするという。