米中首脳会談、北朝鮮問題「解決できる」とトランプ氏

中国・北京の人民大会堂で行われた歓迎式典に出席するドナルド・トランプ米大統領と習近平・中国国家主席(2017年11月9日撮影)。(c)AFP/NICOLAS ASFOURI〔AFPBB News

 新年明けましておめでとうございます。2018年もよろしくお願いします。

 本日は1月2日だが、すでに働いている人もいることだろう。仕事始めが1月2日からというのは日本以外の世界の「常識」だ。一方、全世界の華人世界では新年は「春節」(=日本でいう旧正月、2018年は2月16日)から始まることも「常識」にしておきたい。

実質的な「米中G2時代」の始まり

 さて、2017年の最大の問題は、なんといっても「いま、そこにある危機」、すなわち北朝鮮の核ミサイル問題への対応であったことに異存はないだろう。予測不能な2人の政治指導者、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長と米国のトランプ大統領の挑発と応酬の繰り返しが続いており、一触即発の状況は年を越して現在も継続中だ。

 明らかになってきたことは、北朝鮮は決して問題解決の主役ではないということだ。北朝鮮に影響力を行使できるのは、国境線を接している大国の中国をおいてほかにない。米中関係こそ問題解決の中心にあることは、日本国民も理解するようになってきた。こと北朝鮮問題に関しては、実質的に「米中G2」状況になっているのである。

 覇権国の米国に「世界の警察官」の役割を依存してきた日本人にとって、中国の急速な台頭に不安感を抱くのも当然といえば当然であろう。だが、「米中G2時代」という現実から目をそらしてはいけない。事実を事実として認識することが重要だ。ただし、その事実をどういう角度から見るかということも重要だ。