EMA、効果立証不十分ながん治療薬認可 患者に不必要な毒性も 研究

さまざまな錠剤(資料写真)。(c)AFP/MIGUEL MEDINA〔AFPBB News

 民主主義を維持するには、健全なメディアの存在が欠かせない。ところが、インターネットの発展とともに、メディアの存在が変わりつつある。

 旧来型のメディアが存亡の危機に瀕する一方で、新しいネットメディアは未成熟だ。

医療とメディアの関係

 最近、医療とメディアの関係を考えさせられる機会があった。それは、12月2、3日に東京大学本郷キャンパスで開催された「第12回現場からの医療改革推進協議会シンポジウム」だ。

 このシンポジウムは、2006年の福島県立大野病院産科医師逮捕事件をきっかけに始まった。私と鈴木寛氏が事務局を務める。発起人は以下のリンクの通り(参照=http://plaza.umin.ac.jp/expres/genba/index.html#p3)。

 今年は9つのセッションに49人の演者が登壇した。テーマは臨床研究、新専門医制度、福島など多岐にわたった。

 盛り上がったのは「医療とメディア」だ。

 演者は加藤晴之氏(元講談社)、川口恭氏(ロハスメディカルコミュニケーション)、久坂部羊氏(作家、医師)、黒岩祐治氏(神奈川県知事)、渡辺周氏(ワセダクロニクル)である。

 直前の「臨床研究1」のセッションで、尾崎章彦医師(南相馬市立総合病院)が、一般社団法人JBCRG(代表大野真司・癌研有明病院乳腺センター長)が今年6月に「New England Journal of Medicine」誌に発表した臨床研究「CREATE-X」の不正について言及した。