アマゾン、仏で書籍の「1円配送」開始 無料化禁止法に対抗

米インターネット小売り大手アマゾン・ドットコム(Amazon.com)のフランス語版サイトを映したタブレット端末の画面(2012年11月13日撮影)。(c)AFP/LIONEL BONAVENTURE〔AFPBB News

 米ウォールストリート・ジャーナルや英ロイター通信などの報道によると、米アマゾン・ドットコムは米国で、ひそかに、出品者商品の値下げ販売を始めたようだ。

年末商戦、ライバルよりも安く

 ウォールストリート・ジャーナルが調査したところ、それらの商品はアマゾンのeコマースサイトで、最大9%引きで販売されている。

 該当商品の詳細ページには「Discount provided by Amazon」と記され、値下げが期間限定であるという説明もある。

 アマゾンは、先ごろ米国やカナダで、年末セールの開始を発表した。いよいよ本格的な年末商戦を控え、この値下げ戦略は、米小売り大手のウォルマート・ストアーズや、1ドルショップのダラー・ゼネラルといったライバルとの間で、し烈な競争をもたらすだろうと、ウォールストリート・ジャーナルは伝えている。

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 同紙によると、アマゾンの値下げはこれまで、同社が自社で仕入れ、直接販売する商品だけが対象だった。しかし、今回は、アマゾンに出品している外部業者の商品を対象にしている点がこれまでと異なる。

 アマゾンには、業者に代わって、商品の保管と配送業務などを行うサービス「Fulfillment by Amazon(FBA、フルフィルメント・バイ・アマゾン)」があるが、ウォールストリート・ジャーナルによると、今回の値下げは、このサービスを利用している業者の商品が対象となっているもようだ。