普段使っているマルチタッチの技術も、UISTで生まれたものだという。(写真はイメージ)

 ユーザーインタフェース(UI)の分野のトップカンファレンスである「User Interface Software and Technology(UIST)」が、10月16~19日に東京で開催されました。

 今年は初めての日本開催。つい最近までは200~300人程度の学会でしたが、第29回の今年は、500人の会場規模のところに600名を超える参加登録があり、UIST史上初めて参加登録を事前に打ち切ることになりました。

未来が生まれるUIST

 今年は、キーワードとしては 「fabrication(新しい3次元プリンタやその使い方)」や、 「小型ロボットを使ったインタラクション」が注目を集めていたように思います。

 UISTがどのような学会なのか、どのような発表が行われているのか、いくつか今年発表された研究の例を紹介しましょう。

Holoportation」は、世界初の立体映像のホログラム通信です。動画を見れば一目瞭然。近い将来のコミュニケーションを激変させる可能性を秘めています。

Zooids」は、机の上を動き回る小型ロボット群。ロボット同士が協調してモノを運んだりする他、図を描いたりもできます。