トランプ氏は「邪悪な人間」、イスラム教徒の戦没米兵遺族が非難

米ペンシルベニア州フィラデルフィアで開催された民主党全国大会で、イラクで死亡した息子について演説するキズル・カーンさんと、寄り添う妻のガザラさん(資料写真、2016年7月28日撮影)。(c)AFP/Timothy A. CLARY〔AFPBB News

 米国の大統領選の投票日まで、いよいよあと約3か月となった。フランスのメディアも米大統領選に強い関心を示し、連日トップの扱いで報じている。

 現在、共和党候補のドナルド・トランプ氏は、民主党候補のヒラリー・クリントン氏に支持率で平均8ポイントの差をつけられている。フランスメディアはクリントン氏の優勢がこのまま続くと見ている。最近の各紙の見出しは次のような具合だ。

「(トランプ)終わりの始まり」(右派系の「フィガロ」8月18日付)

「トランプ、ファンの中だけの勝利」(中立系の「ルモンド」8月18日付、ウイスコンシンでの集会が大盛会だったことを皮肉っている)

「トランプ、思想テスト」(左派系の「リベラシオン」8月16日付、イスラム過激派と戦う方法としてトランプが提案した移民の思想チェックに疑問を投げかけている)

フランスが米大統領選に大きな関心を寄せる理由

 フランスが米国の大統領選に強い関心を示すのは、米国が「世界で唯一の超大国」であるという理由のほかに、米仏が一度も交戦したことのない「永遠の同盟国」だからだ。