ブラックフライデー、英国にも波及 アマゾン倉庫は大忙し

英ロンドン北郊ヘメル・ヘムステッドにあるインターネット小売り大手アマゾン英国法人(Amazon.co.uk)の物流倉庫で、注文商品を探すスタッフ(2015年11月25日撮影)〔AFPBB News

 米国の市場調査会社CIRP(コンシューマー・インテリジェンス・リサーチ・パートナーズ)がこのほどまとめたリポート(PDF書類)によると、米アマゾン・ドットコムの有料会員プログラム「プライム(Prime)」の米国における加入者数は5400万人に達し、1年前から35%増加したという。

年会費収入は50億ドル以上

 これは昨年10~12月にアマゾンで買い物をした500人の米国人を対象に行ったアンケートをもとに推計したもの。それによると、米国のアマゾンの全顧客に占めるプライム会員の比率は47%に上るという。

 またこのリポートについて報じているUSAトゥデイの記事によると、5400万人は米国の成人人口(2億4600万人)の21%に当たる。これを世帯ベースで見ると、ほぼ半数にあたる46%の家庭がプライムに加入していることになるという。

 アマゾンはこの有料会員プログラムの加入者数を公表しておらず、四半期ごとの決算発表では単に「数千万人」と表現するにとどめている。

 しかし今回のCIRPの推計が正しければ、アマゾンは年会費だけで、1年に50億ドル以上を得ていることになると、米ウォールストリート・ジャーナルの記事は伝えている。

大規模セールが会員増大に寄与

 CIRPがまとめた昨年の米国における会員数の推移を見ると、1~3月期に約4000万人だったその数は、その後の四半期も増え続けている。

 会員数は毎年年末商戦のある10~12月期に大きく伸びる傾向があり、昨年はこの時期に700万人増を記録した。ただCIRPによると昨年はそれ以外の四半期も堅調に伸びたという。