韓国、子どもの自殺防止のためのスマホアプリを開発

子供がスマートフォンを持つのは今や当たり前(ソウル市郊外の学校で)〔AFPBB News

 

 9月1日午後2時頃、ソウル市のウォルチョン中学校に仕かけられたカセットコンロガス(ブタンガス)爆弾が爆発した。爆発音と共に白い煙が上がり、パニックになった生徒や先生たちは外へと避難した。

 爆発の衝撃で教室の窓やドアなどが壊れ、1000万ウォン(約100万円)相当の損害があったが、不幸中の幸いで爆弾が仕かけられたクラスの生徒たちは体育の時間で運動場にいたため人命被害はなかった。

 爆発が起きた3時間後に、犯行の一部始終がユーチューブに配信された。犯行映像とは別に外から現場中継するような映像も配信されていた。映像を上げていたのは実は犯人で、次のようなコメントもつけられていた。

 「とてつもない爆発音と一緒に生徒たちが右往左往しています。面白いですね。(中略)これだったらブタンガスをもう1個持ってくればよかった。僕がテロをしたのは、3年7組、いや6組だった。煙が上がっています」

転校のストレスでテロ行為

 ユーチューブに配信した後、書き込みに対してもリアルタイムで受け答えしており、SNS上では友だちとも会話をしている。

 友だちから「何してる?」と聞かれ「警察に追われ地下鉄に乗って逃げている」と答え、「何で?」と聞かれると、「簡単に言うと、僕は転校してからそこでストレスがいっぱいになって、妄想病とうつ病になってテロを試みたけど失敗し、学校で追われて代わりにウォルチョン中でやった」と答えている。

 動画には写っていなかったが、教室にあった生徒たちの財布から金銭やチェックカードも盗んでいた。

 犯人は同日の午後10時20分頃警察に検挙された。検挙されたのは、中学3年生の李君(少年法で名前は伏せてあるが、SNSではすでに名前も卒業アルバムの顔写真もシェアされている)。