北朝鮮、拉致問題を「国際化している」と日本を非難

北朝鮮の国営朝鮮中央通信が配信した、機械工場を視察する金正恩第1書記(2015年4月1日提供)。(c)AFP/KCNA VIA KNS〔AFPBB News

 北朝鮮がついに核兵器の小型化に成功し、新型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)に核弾頭を搭載する能力を取得した――責任ある立場の米軍最高幹部の1人が4月上旬、こんな言明をした。

 この能力取得により、北朝鮮は米国本土に核弾頭を撃ちこむことが可能になる。米国にとって北朝鮮の核の脅威が本格化することとなり、日本にとっては米国による「核の傘」が破られることにもなりかねない。

ついに弾頭の小型化を達成

 北朝鮮の核兵器開発の動きに関しては、北がいつ、どのように、核弾頭の小型化、軽量化に成功し、米国本土まで届く長距離弾道ミサイルにその核弾頭を搭載できるのかが分水嶺となってきた。北朝鮮当局はすでに米国本土への核攻撃が可能だと威嚇してきたが、その現実の能力については米国側では疑問視されてきた。

 北朝鮮はこれまで核兵器の爆発実験を合計3回実施して、そのたびに核爆弾の小型化と軽量化を目指してきた。核爆弾の小型化と軽量化によって、米国や日本に到達する長距離、中距離の弾道ミサイルの弾頭に核兵器を装備することが可能となる。