韓国の最近の造語に「熱情ペイ」というものがある。

 「熱情ペイ」というのは、求職してくる若者に対し、企業が若者に仕事はさせるものの無給ないしほんのわずかな額の給与を支払うことを指す。若者の情熱を踏みにじることを皮肉った言葉である。

名門大学卒は当たり前、有名企業には8つのスペックが不可欠

韓国で大学能力試験、全土が「静粛」モードに

ソウルの大学修学能力試験会場で、受験生の携帯電話を回収する試験官〔AFPBB News

 2014年11月基準で韓国の若者の失業率は7.9%。若い人たちが職に就けないケースが年々増えてきている。

 日本でもよく報道されているように異常なまでの大学進学へのこだわりは、大学卒業=良い会社への就職=生活の安定のためである。

 しかし、最近では大学を卒業しただけでは不十分で、大学を卒業するまでに8大スペックを持たなければ、良い会社には入れないという公式が成り立っている。

 8大スペックは、名門大学卒という学歴、GPA(Grade point Average)の高さ、980点以上のTOEIC成績、漢字検定や韓国語試験、韓国史能力検定試験などの資格証書、語学研修歴または海外留学歴、企業が主催するコンペでの受賞経歴、インターン経験、ボランティア活動である。

 最近は、スペックとは関係なくストーリーを重視すると豪語している大企業もある。ストーリーとはオンリーワン的な自分をアピールすることで、これは人によってまちまちである。

 スペックにかかる費用は平均2000万ウォン(約200万円)と言われ、スペックだけでも大変なのにストーリーは何をしていいか分からないだけに余計にお金がかかるとも言われる。