韓国の女性家族部(部は日本の省に当たる)は、「仕事と家庭の両立」を推進するため、2009年から毎月第3水曜日を「ファミリーデー(Family day)」として指定、運営してきた。

定時退社と家族愛の推進が目標

家族愛の日のポスター

 2010年からはこのキャンペーンをさらに広げるため英語ではなく韓国語の名前を募った結果、「家族愛の日」が選ばれ、その時から「家族愛の日」は、月に1回の水曜日から毎週水曜日に増やされて実施されている。

 また、女性家族部では「家族愛の日」の実践事項を細かく決め、「家族愛の日」のオフィシャルロゴソングまで制作、「仕事と家庭の両立」を推進させるための活動に力を入れている。

 「家族愛の日」キャンペーンのメッセージは、「職場」では「時間内にきっちり仕事を済ませ、定時退社する職場づくり」と、「家庭」では、「家族愛と家族間の約束事などを実践する」ことである。

 もっとも「家族愛の日」をどの会社でも実践しているわけではなく、今のところ「家族親和認証」を受けている企業や公共機関だけが実施している。

 「家族親和認証」とは、「家族親和社会環境の造成促進に関する法律」第15条に基づき、家族親和制度を模範的に運営している企業などに対し、審査を通じて女性家族部長官が認証を与えるもの。

 現在、大企業144カ所、中堅・中小企業183カ所、公共機関195カ所など、522の企業・機関が家族親和確認証書を受けて、このうち189カ所が「家族愛の日」を施行している。

 この家族愛の日を実施する企業や機関には、法務部、国防部など、28の政府機関で92にも及ぶ恩恵を受けることができる。