本コンテンツは、2024年12月に配信したJapan Innovation Review主催の「第15回マーケティング&セールスイノベーションフォーラム」における「特別講演4:マーケターに必要な視点『クリティカル・ビジネス・パラダイム』とは/山口周氏」のアーカイブ配信動画です(役職を含め、本内容は講演当時のものです)。

 経済・社会・環境のトリレンマを解決する鍵として、社会運動・社会批判としての側面を強く持つビジネス「クリティカル・ビジネス」の可能性を提示する山口周氏。従来のアファーマティブ・ビジネスとの違いとは何か。クリティカル・ビジネスで成功を収めている企業の特徴はどこにあるか。具体的な事例を交え、山口氏が解説します。

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講師よりメッセージ

 21世紀に入ってから世界中で大きな存在感を放つようになっている企業に共通しているのが「社会運動としての側面を強く持つ」という特徴です。本講義では、これら「社会運動としての側面を強く持つビジネス」をクリティカル・ビジネス・パラダイムとして整理し、それらがどのような時代背景によって求められるのか? これらのクリティカル・ビジネスと、従来から継続するアファーマティブ・ビジネスとの違いは何か? について説明した上で、クリティカル・ビジネス・パラダイムを実践する上でのキーサクセスファクターについて考察します。

【TOPICS】

  • クリティカル・ビジネス・パラダイムの登場
  • 世界中のビジネスの現場で起こっている問題(1)問題の希少化と正解のコモディティ化
  • 携帯電話ビジネスの悲惨な結末が突きつける論点
  • 存在感のあるビジネスはどれも「ビジョン」が明確
  • 世界中のビジネスの現場で起こっている問題(2)社会問題の自分ごと化
  • 存在感のあるビジネスのビジョンはどれも独善的
  • ソーシャル・ビジネスとクリティカル・ビジネスの違い
  • 世界中のビジネスの現場で起こっている問題(3)利便性の飽和と意味の希少化
  • 「役に立たないもの」が一番高く売れる時代
  • 「テクニカルイノベーション」と「意味のイノベーション」
  • 日本の携帯電話産業はなぜ消滅したのか?