東京・銀座の宝くじ売り場東京・銀座の宝くじ売り場(写真:共同通信社)

篠原 拓也:ニッセイ基礎研究所主席研究員)

 今年も間もなくバレンタインデーがやってくる。近年は、ジェンダーレスの観点から、女性から男性へチョコレートを贈るという行為はやめたほうがよいという意見も多くなっているようだ。

 また、最近では原料であるカカオ豆の不作により、チョコレートの値段が高騰している。消費者物価指数(総務省)によると、チョコレートの2023年の価格は、10年前と比べて48%も上昇している。チョコレートが貴重品になるにつれて、プレゼントをする側では「“義理チョコ”にお金をかけている場合ではない」といった考え方が広がるかもしれない。期待している人にとっては、厳しい時代になったと言えるだろう。

 そんな中、バレンタイン時期の“希望の星”となり得るのが、「バレンタインジャンボ宝くじ」だ。今年は、2月7日に発売開始となる。今年のくじの内容を見ていこう。

 バレンタインジャンボ宝くじには、年末ジャンボ宝くじなどと同様、「ジャンボ」と「ジャンボミニ」の2種類がある。「1等前後賞合わせて3億円」のうたい文句で販売されるのは、バレンタインジャンボだ。一方、バレンタインジャンボミニの当せん金の最高額は、1等前後賞合わせて3000万円となっている。

 実は、バレンタインジャンボ、バレンタインジャンボミニとも、昨年の当せん金・当せん本数と同じ。これは昨年までの大幅な変更により、バレンタインジャンボ宝くじの内容が定着したということなのかもしれない。

 では、まずバレンタインジャンボの狙い目から見ていこう。

>>【表】バレンタインジャンボの当せん確率と期待値

バレンタインジャンボ宝くじ(2025)宝くじ公式サイトより