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22年前の2001年9月11日にハイジャック攻撃を受けた米ニューヨークの世界貿易センタービルの跡地などで11日、追悼式典が行われた。攻撃の節目となった時間に計6回の黙祷(もくとう)が行われ、3000人近い犠牲者の名前が読み上げられた。

今年もまた、ニューヨーク、国防総省、ペンシルヴェニア州の3カ所の追悼式典で、世界貿易センターの北棟と南棟にハイジャック機がそれぞれ突入した時間、ハイジャック機が国防総省に突入した時間、ニューヨークで2つのビルが崩壊した時間、そしてワシントンの連邦議会議事堂かホワイトハウスを目指していたとされるハイジャック機がペンシルヴェニア州の草原に墜落した時間に、計6回の黙祷が捧げられた。

ニューヨークの追悼式典に集まった遺族は、22年たっても消えない悲しみをそれぞれ口にした。

アジアでの外交日程を終えたジョー・バイデン大統領は、ワシントンへ戻る途中、アラスカ州アンカレッジのエルメンドーフ・リチャードソン統合基地で式典に臨み、「決して忘れない」と強調した。

この日を、犠牲の出た場所で迎えないことを一部の野党・共和党関係者に批判されているバイデン氏は、インドやヴェトナムで展開した外交は、いざという時にアメリカを支える諸外国の連携を確保する取り組みの一環だったと述べた。