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主要7カ国首脳会議(G7サミット)が19日午前、広島市の原爆ドームのある平和記念公園で始まった。岸田文雄首相がG7首脳らを出迎える公式行事で、初めてG7首脳がそろって平和記念資料館を視察した。資料館では岸田首相が展示を説明したほか、首脳らは被爆者・小倉桂子さんと対話した。

アメリカのジョー・バイデン大統領、イギリスのリシ・スーナク首相、フランスのエマニュエル・マクロン大統領、カナダのジャスティン・トルドー首相、ドイツのオラフ・ショルツ首相、イタリアのジョルジャ・メローニ首相、ドイツ出身のウルズラ・フォン・デア・ライエン欧州委員会委員長、ベルギー出身のシャルル・ミシェル欧州理事会議長、そして岸田首相は資料館を出ると、原爆慰霊碑の前で一列に並んで献花し、黙祷(もくとう)をささげた。広島市の松井一実市長から原爆ドームについて説明を受けた後、記念の植樹を行った。

1945年8月6日の原爆投下では、約14万人が同年末までに死亡したとされる。

首脳たちは同日夕、ウクライナ情勢について声明を出し、「正義の平和は、ロシアの部隊と軍備の、完全で無条件の撤退がなければ実現しない。あらゆる和平の要求に、これは含まれなくてはならない」と強調した。

核兵器とウクライナのザポリッジャ原発については、「ロシアの無責任な核関連の発言、軍備管理体制の毀損(きそん)、さらにベラルーシに核兵器を配備するという意向の発言は、危険で容認できない」、「ザポリッジャ原発のはなはだしく無責任な制圧について、深刻に憂慮する」と述べた。