6日にロンドンで行われた英国王チャールズ3世の戴冠式で、国剣などを捧げ持ち続けたペニー・モーダント枢密院議長(下院院内総務を兼務)に、式典の最中から注目が集まった。
重い宝剣をずっと捧げ持っていたことがソーシャルメディアで称賛され、そのために何週間もジムに通ったのではないかなど憶測が飛んだ。
しかし、モーダント氏はBBCのポッドキャスト「ポリティカル・シンキング」で、そのようなことはなく、大事なのは実は朝ご飯だったと明かした。また鎮痛剤も念のために飲んでおいたという。
モーダント氏は2010年に下院に初当選して以来、複数の保守党政権で国際開発相や、短期間ながら女性初の国防相などを歴任。2010年から2019年までは、海軍予備役でもあった。
2022年夏から秋にかけての保守党党首選でリズ・トラス氏とリシ・スーナク氏に敗れたものの、昨年9月からは女性初の枢密院議長として、エリザベス女王死去と新国王即位に伴うさまざまな儀式で重要な役割を果たしてきた。
近年の枢密院議長は通常、下院か上院の院内総務も務める。