ドイツの戦車「レオパルト2A7V」(写真:picture alliance/アフロ)

(国際ジャーナリスト・木村正人)

ゼレンスキー氏「戦車を提供するという決断以外に西側の選択肢はない」

[ロンドン]米国が主導する西側50カ国以上のウクライナ防衛連絡グループの第8回会議が20日、ドイツ西部ラムシュタイン米空軍基地で開かれた。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は「わが国に戦車を提供する決断以外に西側の選択肢がないことは日々、明白になっている」とドイツと米国に最新型戦車の提供を繰り返し求めた。

 キーウに到着した米国の上院議員と交渉したゼレンスキー氏は「わが国と米国はあらゆる分野での協力ペースを落とさないことが極めて重要だ。主要テーマは防衛だ。防空、戦車、領土を解放するために長距離ミサイルが必要だ。私たちの要求に対する理解を得ることができた」と力説した。

 米国はM2ブラッドレー歩兵戦闘車59両、ストライカー装甲車90両、MRAP(耐地雷・伏撃防護車両)53両、装甲を強化したハンビー350両、中高度防空ミサイル・システムNASAMSの弾薬やアベンジャー防空システム8基など最大25億ドルの追加支援を決定。昨年2月にロシアがウクライナに侵攻して以来、米国の支援総額は267億ドルを上回る。

 英国は14両の主力戦車チャレンジャー2、空対地ブリムストーンミサイル600発、ドイツやオランダは防空用のパトリオット、スウェーデンは歩兵戦闘車CB-90、デンマークは仏製自走榴弾砲19基、エストニアは榴弾砲、ラトビアはスティンガー防空システム、リトアニアは高射砲、ポーランドはS-60高射砲と7万発の弾薬などを提供することを約束した。