歳を取り冥頑不霊さを増している人物にいつまで頼るのだろうか(Tibor Janosi MozesによるPixabayからの画像)

「私は数年前からドナルド・トランプ氏の影響力は弱まり、市民は新しいリーダーを求めるようになると言ってきました。それがまさに今なのです」

 米東部メリーランド州ラリー・ホーガン知事(66・共和党)は最近、フォックステレビのインタビューでこう述べた。

 ホーガン知事はつい先日、知事の任期を終えたばかり。しかも在任中は支持率77%という高率を維持し、東部のリベラル州のなかでは異例といえる共和党知事として、高い人気を保ってきた。

 そしてホーガン氏はいま、2024年11月の大統領選に照準を合わせていると言われている。そこでのライバルがトランプ氏なのだ。

 次の米大統領選挙まで2年弱あるが、米メディアによる選挙報道はすでに連日、かなりの量に及んでいる。

 そこにはいくつかの理由がある。

 一つは米国の大統領選には選挙期間が定められていないことがある。

 極端な話、前回の大統領選が終わった翌日に、4年後の選挙に出馬表明して選挙活動に入ることも可能だ。もちろん集金する選挙資金に限度はない。

 トランプ前大統領(76)は昨年、中間選挙が終わった1週間後の11月15日に、2024年大統領選に出馬すると表明。

 2022年夏頃からトランプ再出馬の可能性が取り沙汰されていたので、「やはり来たか」との印象が強い。