※本動画コンテンツは、2022年6月17日(金)に配信したJBpress/JDIR主催「第2回 戦略人事フォーラム」の特別対談「花王のESG経営」のアーカイブ配信です。

 花王株式会社は2019年に、独自のESG戦略「Kirei Lifestyle Plan」を策定。ESGの視点を経営の中心に位置づけるべく、花王らしい戦略の構築から、企業理念の変更、コーポレートメッセージの変更、パーパスの考え方の明確化、決意表明へと、変革に向けた5つのステップを断行しました。

 ESG経営実行に際し重要なことは、ESGを「企業価値を向上させる投資」と位置づけ、ビジネスとしてリターンするよう落とし込んでいくことです。例えば、製品づくりの最初の設計段階からESGの視点を導入して、プラスチック削減によるコストダウン、一方では再生材料やバイオ材料によるコストアップなどを、全体の枠組みの中でカバーしながら収支を最適化させ、企業価値向上にもつなげていくのです。

 同社ではESG経営を持続可能にするために、経営陣に覚悟と理解を求めるとともに、戦略構築に当たっては現場のメンバーを加え、彼らを中心に社内に理解を広げていきました。また組織の掲げる高い目標に対して個人が進捗度を測る、OKR(Objectives and Key Results)という評価管理を導入し、ESGの「自分ごと化」に取り組んでいます。こうした個々の社員の理解を重視した姿勢は、まさに「パーパス経営」といえるでしょう。

 花王は、ESGの社会実装のための旗振り役も担っています。競合企業であっても「協働」というコンセプトのもとで一緒に取り組み、循環型社会の実現に向けて自治体も巻き込んだ動きを加速させています。

 本動画では、当時、社長としてESG経営への企業改革を導いた取締役会長の澤田道隆氏と、「パーパス経営」の重要性を説く経営学者であり、一橋ビジネススクール客員教授でもある名和高司氏の対談を通し、花王のパーパス経営について掘り下げています。