2018年9月、「ボストーク2018」が行われたテレンバ訓練場に足を運んだプーチン大統領(写真:ZUMA Press/アフロ)

 中国国防部は、毎月1回、最終週の午後3時から1時間程度、報道官が内外の記者を集めて、定例の記者会見を行っている。現在の報道官は、譚克非(たん・こくひ)新聞局副局長(大校)である。

 8月25日、今月の定例記者会見が開かれ、譚副局長は記者たちから計10個の質問を受けつけ、それぞれについて国防部としての見解を述べた。その中で、4番目の問答は、日本として聞き捨てならないものだった。

中国軍、陸海空でボストークに参加

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記者:報道によれば、中国の軍隊は近く、ロシアに赴き、「ボストーク(東方)2022」の軍事演習に参加する。中国の関連する準備の状況と、今回の演習への参加目的、意義について教えてほしい。

譚報道官:中ロ両軍の年度協力計画及び双方の共通認識に基づき、中国人民解放軍は近く、一部の兵力を抽出して、ロシアに赴いて「ボストーク2022」演習に参加する。インド、ベラルーシ、タジキスタン、モンゴルなどの国も兵力を派遣して、演習に参加する。

 中国は、陸軍と空軍の演習参加チームが、すでに指定の地域に到着した。引き続き兵力を終結し、野戦営区の開設や現地の調査観察などを終えて、相応の飛行訓練を展開していく。

 海上の演習参加チームは、ロシア軍の艦隊と海上で合流した後、通信などの課目の演習を展開する。

 中国の軍隊がロシアに赴き、「ボストーク2022」演習に参加する主旨は、演習に参加する各国の軍隊の間の実務的な友好協力を深化させることだ。それによって、演習に参加する各国の戦略的協力のレベルを引き上げ、多くの安全の脅威に共同で対応していく能力を増強させていくのだ。

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 こうして中国国防部として正式に、「ボストーク2022」への参加を表明したのだった。