ダイハツのムーヴ キャンバス「ストライプス」。千葉県内の試乗会にて筆者撮影

(桃田 健史:自動車ジャーナリスト)

 ダイハツが2022年7月5日に発売した新型「ムーヴ キャンバス」が発売1カ月で、月販目標台数6500台の4倍となる約2万6000台を受注した。

 こうした人気について、ムーヴ キャンバスの存在をよく知っている人はあまり驚かないだろう。なにせムーヴ キャンバスは数ある新車の中で「唯一無二」の存在だからだ。

どこが「唯一無二」なのか?

 唯一無二という表現が使われるクルマと言えば、マツダの2シータースポーツカー「ロードスター」、またスズキの軽四輪駆動車「ジムニー」などの名が挙げられるだろう。

 ロードスターとジムニーは、クルマのハンドリングや走行性能を主体とした機能性の特徴が強いため、クルマをあまりよく知らない人にとっても「他にはないクルマ」というイメージを持ちやすいはずだ。

 一方、ムーヴ キャンバスはどこが唯一無二なのかというと、ダイハツが「ストライプス」と呼ぶツートーンボディカラーに起因する「特別にカワイイ車」であるという点だろう。