米ニュージャージー州のアマゾンフルフィルメントセンター(写真:ロイター/アフロ)

 米アマゾン・ドット・コムは、余剰が生じている倉庫スペースの削減を計画していると、米ウォール・ストリート・ジャーナルブルームバーグ通信が5月24日までに報じた。同社はコロナ禍のEC(電子商取引)需要増に対応するため、急ピッチで物流施設を拡大してきたが、ここに来て需要が減速し施設の収容能力が過剰になった。

東京ドーム20個分、2~3倍になる可能性も

 ウォール・ストリート・ジャーナルによると、少なくとも1000万平方フィート(約92万9000平方メートル、東京ドーム約20個分)のスペースをサブリース業者を通じて賃貸しすることを目指している。また賃借物件についてはリース契約の終了、または再交渉を検討しているという。

 アマゾンがどれだけの倉庫スペースを削減するのか、最終的な計画はまだまとまっていない。最低1000万平方フィート分とみられるが、最終的にその2~3倍になる可能性もあると関係者は話している。アマゾンはニューヨーク州やニュージャージー州、カリフォルニア州、ジョージア州アトランタなどの巨大市場で、必要以上のスペースを持っているという。

 アマゾンの広報担当者は「もはや我々のニーズに合わない施設の財務負担を軽減できるようになる。サブリースは多くの企業が不動産の資産管理に用いる一般的な手法だ」と述べた。