小型無人機はいつどこからでも簡単に飛ばせる。写真は米海兵隊員が小型船舶から「RQ-20B]を飛ばしているところ(3月30日、米海兵隊のサイトより)

 4月19日、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、東部ドンバス地方でロシア軍による新たな攻撃が始まったこと(https://www.fnn.jp/articles/-/348828)を明らかにしました。

 前日18日の声明でゼレンスキー大統領は「ロシアは長い間準備を進めてきたドンバスの戦い」を開始するだろうと述べていました。

 そしてこの「長い間準備を進めてきた」こと、そのものによって、この「ドンバス総攻撃」はロシア側の手ひどい敗北で終わることを、本稿では予想してみます。

 4月19日はプーチンの「凱旋予定日」5月9日の21日前にあたり、つまり「3週間戦争」で勝とうという魂胆がすでに見えている。

 2022年にネットを一切用いず、携帯電話も使わない「旧ソ連スパイ・スタイル」を一貫する70歳プーチン「長年の作戦」は、2010年代西側で、第3次AIブームとともに急成長した情報兵器の前で、「蜂に翻弄される老巨象」のように倒れる公算が非常に高い。

 黒海艦隊の旗艦「モスクワ」撃沈は、すでに今までのウクライナ戦争8週間で疲弊しているロシア軍が遂げる末路を、予言的に示している可能性が高いと思われます。

「人力車」と疲れを知らないAI兵器の戦い

 前回稿(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/69774)は連日非常に多くの方に読んでいただき、多くの反響も頂戴しました。

 その中で兵器マニアの方から「戦車や戦闘機乗り用に 排便機能のついた軍服もある」「戦車は上下にハッチがあり、下のハッチを開けて用便も可能」といったディープなご指摘もいただきました。大変参考になります。

 つまりブルーインパルスのパイロットやロシア製「T72」戦車の搭乗員は、成人用おむつ機能のついた軍服を着ているから、戦闘中に便意を催しても、その場で排泄できる。

 戦車の場合には、下ハッチを開ければ、戦車を「ぼっとん便所化」できるということだと思います。

 私が心配になったのは、そういう「使用済み排便軍服」を戦地でどのように洗浄できるのか、兵站的な観点です。