(英フィナンシャル・タイムズ紙 2022年4月7日付)

ウクライナへの賠償金問題は終戦後の大きなテーマになる

 大きな節目は必ずしも、変化の重要な瞬間にならない。むしろ、もうこれ以上は無視できないと歴史が告げる瞬間を意味している。

 2月24日はロシアがウクライナに侵攻した日だ。

 この日は今後、世界が明らかに複数のブロックに分裂した日としても記録されることになる。

 ウラジーミル・プーチンの戦争の結果がどうなろうと、地政学は今、西側と中国・ロシアのユーラシアに二分された。

 残りの国の大半は、どちらにつくか分からない世界最大の「スイングステート」であるインドも含め、両者の間に位置している。

カーテンを下ろしたプーチン

 もっと穏やかな世界であれば、対立するブロックは冷戦スタイルの共存に落ち着いていく。そのような安定性が実現するには、しばらく時間がかかるかもしれない。

 短期的には不確実性に満ちた状況が続くだろう。

 足元で上がっている疑問は、大きな変化に直接関連している。

 我々は核の時代に戻るのだろうか。グローバル化は反転するのか。気候変動対策での協力はもう御破算なのか。民主主義は専制政治に勝てるのか――。

 西側の人間のほとんどは最近まで、答えを知っていると思っていた。

 ブロックを分かつカーテンを下ろしたのが、西側への憎悪が原動力になったプーチンだったことは、いかにも理にかなっている。