(英フィナンシャル・タイムズ紙 2022年1月5日付)

オミクロン株が全世界に急激な勢いで感染拡大している

 新型コロナウイルスのパンデミックに入ってから2年経ち、欧州の大部分が今、オミクロン型がこれまでの変異ウイルスほどたちが悪くなく、過去最多の感染者数でさえ以前の感染拡大の波ほど多くの死者と重症者を出さないことを祈りながら固唾をのんでいる。

 米国でも、オミクロンが山火事のように広がっている。

 指導者はどの制限策を講じるべきか迷っているようで、十分な検査能力から新たな経済的混乱に対する支援策まで、あらゆる対策を急ぎ導入している。

 2年間の経験にもかかわらず、我々は明らかにパンデミックを制御できておらず、政策対応を最適化することも学んでいない。

 この状況に言い訳は存在しない。

 どんな変異とも同じように、オミクロンも突然やってきた。だが、変異株の到来は、世界が防げなかった継続的な感染拡大の予測可能な(かつ現に予測された)結果だ。

 十分な数の国で試されなかったため、「ゼロコロナ」政策は奏功しなかった。

 断固とした抑圧戦略を取った数少ない政府は概ね、感染者数をうらやましいほどの低水準にとどめることに成功した。

 こうした国は多くの感染者を容認した国と比べ、より大きな経済的苦境を経験することもなければ、長い目で見て正常な行動からの煩わしい逸脱を経験することもなかった。