4日のNY市場、円相場は円高の動きが強まり、欧州通貨や資源国通貨も売りが強まった。この日発表されたADP雇用統計やISM非製造業景気指数が、ともに弱い内容となったことで、米景気に対する回復鈍化懸念が強まっている。一時1.4940近辺まで上昇していたユーロドルは1.48台前半まで下落し、ドル円も一時サポートの80.50水準を割り込む動きが出ている。
好調な決算もあってやや過熱気味になっていた株式市場も調整売りが強まり、高値更新が続いていた商品市場も利益確定売りが強まっている。きょの経済指標は冷水を浴びせた格好となったようで、為替市場もドルを買い戻す動きが強まった。
◆豪ドル円、調整色が強まりそうな気配も
リスク回避的な雰囲気が強まる中、豪ドルも利益確定売りが強まった。特に豪ドル円は円買いと伴に二重の逆風にさらされた状況。きょうは88円台から、一時86円台前半まで大幅な下落を見せている。10日線と21日線が接近していたが、チャート的には下放れの形状が出て来ており、調整色が強まりそうな気配も出ている。目先の下値サポートは4月19日安値86.10がターゲット。
(Klugシニアアナリスト 野沢卓美)