“飲食”をもっと楽しくおもしろく

 ダイニーの代表、山田真央氏は「飲食業は人間の根源的な文化」と述べる「飲食店LOVE」にあふれた人物。学生時代に飲食店でのアルバイト、ゲームやエンターテインメント等を事業とする企業でのインターン経験があり、この過程で飲食店の従業員がお客とのコミュニケーションを深めてサービスが向上する仕組みを考えるようになったという。

 そして、初めて開発したモバイルオーダーアプリを2018年2月にリリース。同年6月に起業し、本格的にモバイルオーダーアプリの開発と普及に努めるようになった。ダイニーセルフは2020年に立ち上げたものだが、現在42万人以上のユーザーがおり(2021年11月現在)、サービスの機能は毎週アップデートされている。

注文から決済までの他にエンタメの機能が付いた「ダイニーセルフ」の画面

 スマイルリンクル代表の須藤氏は、ラムゴローで新しく試みるテーマとして「お客さま満足をさらに向上させる。お客さまに再来店していただくチャンスを広げて近隣系列店の集客も実現する。従業員がモチベーションを高めることを仕組み化する」ということを想定しており、その実現のためにダイニーセルフを導入している。

 実際にラムゴローで食事をしていると、他の同じような居酒屋にはない空気感に気付く。まず、従業員が皆、笑顔である。若い女子従業員の表情が愛らしい。お客に語り掛けることが多い(それも、的を外していない)。感覚的な言い方だが、気持ちが和らぐ。

 飲食店におけるDXとは従業員を削減することではなく、従業員が本来行うべきことに集中してもらい、店の価値を高めること、ということが論じられる。スマイルリンクルがコロナ禍で実行したラムゴローのプロジェクトは、新しい業種とDXへの挑戦によってこれまでの神田エリアにはない魅力を発信しようという、飲食企業を再生させる取り組みなのだ。

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