タイガースの本拠地・阪神甲子園球場(写真:岡沢克郎/アフロ)

 順位通りの圧倒的な強さが光った。セ・リーグ優勝チームの東京ヤクルトスワローズは10日、クライマックスシリーズ初戦(神宮球場)で同3位の巨人を4-0で下して先勝し、アドバンテージを含め2勝とした。プロ2年目の20歳右腕・奥川恭伸投手が98球、無四球完封と圧巻の投球内容を見せ、打線も初回から3得点を奪うなど投打が噛み合ってVチームらしく相手をねじ伏せてみせた。

 だからこそ、この日の試合を見ると余計に阪神タイガースの屈辱ぶりが目立ってしまう。阪神はリーグ2位ながらもCSファーストSで同3位の巨人に2連敗し、CSファイナル進出はならずあっさりと敗退。一方の巨人はレギュラーシーズンで借金1に沈み阪神に11ゲーム差をつけられており、CSファーストSで勝ち上がったチームとしては過去最大のゲーム差となった。

勝ち星はリーグトップなのに

 短期決戦は別物とはいえ、リーグ優勝した東京ヤクルトスワローズと最後までゲーム差なしのままV争いを繰り広げてきた阪神としてはまったくもって情けない限りの結果である。

 今季公式戦143試合を終えた上位2チームの成績は1位・ヤクルトが73勝52敗18分で勝率5割8分4厘、一方の2位・阪神は77勝56敗10分で勝率5割7分9厘。阪神側から見れば勝率はほぼ変わらず、勝ち星は上回っている。しかし、まさかそんなお気楽な材料で納得できるはずもあるまい。リーグ優勝できず、CSファーストSで1勝もできずに終戦となった事実を打ち消すことはできない。