結婚式に集まった人々(筆者撮影、以下同じ)

 先日、ロシアのチェチェン共和国で、印象深い結婚式に参加した。

 モスクワ在住の筆者は、この夏、ロシア国内のコーカサス地方を周遊旅行した。そのとき知り合いになった人に、結婚式に招待してもらったのだ。

 チェチェンというと紛争やテロのイメージがあるが、実際のところ治安はかなり良く、自然豊かで、ロシア人の間では国内旅行先として人気が高まっている。

 目当ての日程ではモスクワからチェチェンの首都グロズヌイまでの直行便がとても高かったので、隣国ダゲスタン共和国のマハチカラに飛び、そこから陸路で行くことにした。

 マハチカラはカスピ海に面しているので、海を見るという目的もあった。

 空港から市内に向かうタクシーでは、運転手の「4人目の妻にならない?」という誘いを丁重に断ったり(そう、ここはイスラム圏だ)、道路の水はけが悪すぎて、少し開けていた窓から水たまりの泥水をかぶったりと、すでに先行きが不安になってきた。

マハチカラの海岸、カスピ海

 大誤算だったのが、マハチカラからグロズヌイまで公共交通機関がなかったことである。

 実は夏の旅の経験からコーカサスの東西横断に慣れていたため、きっとバスがあるだろうとたかをくくっていたのである。

 結婚式は明日で、急いで移動する必要があるので、ヒッチハイクすることにした(読者の皆さんは絶対真似しないでください)。

 ロシア人カップルの車に乗せてもらって、3時間後に無事到着した。